同居解消後、それでも再同居を選んだ理由。戻る前に変えた境界線

  • 一度は同居をやめたのに、また一緒に暮らすことを考えている。
  • 戻ってまた同じことになったらどうしよう

そんなふうに迷っている方へ。

こんにちは。
二世帯と向き合って20年以上。
“やめた側”も”戻った側”も経験済みの\はなまめ/です。

私は10年以上の完全同居を経て、一度家を離れました。その後、生活を分けるリフォームをして戻り、再同居して数年になります。

先に、私がたどり着いたことを書いておきますね。

\また一緒に暮らせる?/

もう一度同じ家で暮らすために必要だったのは、相手が変わることではなく、
境界線を作り直すことでした。

この記事に書いてあること

  • 再同居を考えた理由は、一つに絞れないこと
  • 戻る前に置いた条件
  • 一度目と二度目で変えた境界線

読み終わるころには、「戻るかどうか」の前に、自分たちが何を分けたいのかを考える手がかりが見つかるはずです。

再同居をすすめる記事ではありません。戻るかどうかを考える前の、私の記録として読んでください。


目次

再同居を考え始めた理由

理由が一つに絞れず考える豆柴

「なんで戻ることにしたの」と聞かれても、うまく答えられる気がしません……。正直、何が決め手だったのかを一つには絞れない。

別居していた数年のあいだに、暮らしのこと、家族のこと、家計のこと。いくつもの事情が少しずつ重なり、「このまま別居を続けるのか、それとも戻るのか」を考える時期が来ました。

ただ、そのとき私がいちばん怖かったことは、はっきりしています。

「戻って、また同じことにならないか」でした。

別居してみて、距離があることの価値を知ってしまっていたんです。だから、ただ元の家に戻るという選択肢は、私にはどうしても選べませんでした。

(同居から別居、再同居までの流れ全体は、こちらにまとめています 👉️二世帯住宅で後悔→同居解消→再同居。20年以上向き合った記録

戻る前に、「元の暮らしには戻らない」と決めた

戻る前に線を引く2匹の豆柴

とはいえ、「じゃあどうすればいいの」というところですよね。別居を続けるのも、元の家に戻るのも、どちらもしっくりこない。私もそこで止まっていました。

そこで出した答えが、これでした。

私たちは、元の完全同居に戻るのではなく、生活を分けることを前提に再同居を考えました。

誰かの性格が変わることや、私がもっと我慢することを条件にはしませんでした。というより、それを条件にしてしまったら、たぶんまた同じところに戻ってしまう。そう思ったんです。

距離を置くことの価値

距離があると穏やかな2匹

別居してみて驚いたのは、摩擦そのものが起きにくくなったことでした。

顔を合わせる時間や、生活の気配を常に共有しないというだけで、擦れる場面がなくなる。

変わったのは人ではなく、
距離のほうでした。

この発見は、私にとってけっこう大きかったです。同居がうまくいかなかったのは、暮らしの距離が近すぎたからかもしれない。そう考えられるようになって、少し楽になりました。

だから、離れれば関係がよくなる、と言いたいわけではないんです。ただ私の場合は、別居は失敗でも成功でもなく、「どれくらいの距離が必要か」を知るための時間だったのだと思います。

生活を分けることを前提に

線を先に決める豆柴

その実感があったので、再同居を考えるときの前提は決まっていました。「元の家に戻る」のではなく、「生活を分けたうえで戻る」。

ここで言う「分ける」は、完全分離の家に住んだという意味ではありません。元の完全同居のままには戻らず、生活を分けたかたちに変えて再同居した、という私たちの話です。

大きかったのは、それを戻る前に言葉にできたことでした。

暮らし始めてから「やっぱりつらい」と言うのと、戻る前に「ここは分けたい」と話しておくのとでは、その後がずいぶん違ったと思います。

一度目のときは、こういう話をしないまま暮らし始めていました。違和感が出てきても、住み始めたあとだと言い出しにくいんですよね。

「わがままだと思われないかな」と考えているうちに、また飲み込んでしまう。その積み重ねが、あの時期のしんどさだったのだと思います。

二度目は、戻る前という「まだ何も始まっていない時点」で、家族に「生活を分けたい」と伝えることができました。それだけで、同じことを繰り返さずに済んだ気がしています。

(完全分離で変えられることと、建物だけでは残ることを整理したい方はこちら 👉️二世帯住宅の完全分離でも後悔はある?分けて解決すること・しないこと

同じ家、同じ家族で、変えたのは境界線

同じ家に、同じ家族で戻る。それで何が変わるんだろう、と思われるかもしれません。私も、そこは半信半疑でした。

でも、完全に何もかも分けたわけではなくても、休む場所と生活の時間に線があることで、暮らし方は変わりました。

一度目と二度目で、何が違ったのか。並べてみますね。

見るところ一度目(完全同居)二度目(生活を分けた再同居)
生活の時間家の中の時間を一続きに共有しやすかった自分たちで決められる時間を増やした
休める場所共有の空間で過ごすことが多かった気兼ねなく休める場所を持てた
水回り順番や使う時間を意識していた自分たちのタイミングで使える場所を増やした
音と気配お互いの生活の気配が常に伝わりやすかった音は残っても、「ここから先」という線を作った

家の中に休める場所ができた

気兼ねなく休む豆柴

変わったのは、気兼ねなく休める場所ができたことでした。

閉じこもるためではありません。「ここから先は自分たちの空間だ」と思える場所があること。それが、私にとっては大きかったんです。

正直に書くと、扉を閉めても、音や気配が完全に消えるわけではありません。耳を澄ませば伝わってきます。

それでも、休める場所が目に見えるかたちであるかどうかで、気持ちの休まり方はまるで違いました。

一度目の暮らしでは、家にいるのにどこか気を張っていました。パジャマでくつろぐのも、なんとなく気が引ける。家の広さの問題ではなくて、視線や気配から離れられる場所がなかったのだと思います。

いまは、扉を閉めれば「ここからは自分たちの時間」と切り替えられます。気持ちの切り替えができる場所があるかどうか。この差は、住んでみるまで想像できませんでした。

お風呂の順番を気にする時間が減った

時間を気にせずくつろぐ豆柴

完全同居のころ、お風呂の順番はいつも気にしていました。次の人を待たせていないかと考えて、ゆっくり浸かる前に上がってしまう。毎日のことなので、地味に効いてくるんです。

再同居してからは、そこを気にする時間が減りました。自分たちのタイミングで使える場所があるというのは、思っていた以上に楽でした。

このとき何をどう変えて、実費がいくらだったかはこちら
👉️二世帯リフォームにかかった実費

完全には分け切れなくても、話し直せる線を残した

線を話し直す2匹

もちろん、すべてがきれいに分かれたわけではありません。音は残りますし、共有している部分もあります。

それでも安心できているのは、困ったときに「どこまで分けるか」をもう一度話せるという前提があるからだと思います。何も起きない暮らしになったわけではなくて、起きたときに話せる余地がある。そこが一度目との違いです。

一度目は、決まったことがそのまま固定されている感じがありました。もう決めたことだから、いまさら言えない、と。二度目は、生活を分けるところから始めているので、「じゃあここも調整しようか」と言いやすくなりました。

完璧に分けることより、あとから調整できる余白があることのほうが、暮らしを続けるうえでは大事なのかもしれません。

再同居した、私たちの「いま」

ほどよい距離で暮らす2匹

再同居して数年になります。いまの正直なところを書いておきますね。

音のことも、共有している部分のことも、ぜんぶ消えたわけではありません。完璧な暮らしではないです。

それでも、いまは「うまくいっている」と言えます。完璧だからではなくて、境界線があることで、暮らしを続ける余地があるから。これは私の場合の話ですが、そう感じています。

一度目のときは、しんどさが積み重なると逃げ場がありませんでした。

いまは、つらいと感じても扉の内側でひと息つける。問題がなくなったわけではなくて、受け止める余裕ができた、という感じでしょうか。

一度離れたことは、同居の失敗をなかったことにするためではありませんでした。戻り方を見直すための時間だったのだと、いまは思います。もし別居していなかったら、たぶん同じ形のまま我慢を重ねていたはずです。

この先どうなるかは、わかりません。家族の状況は変わっていきますし、いまの形がずっと続く保証もない。それでも、変わったときに話し直せる前提があること自体が、私にとっての安心になっています。

(いまの同居が苦しくて、先に距離を取ることを考えたい方はこちら 👉️同居ストレスが限界だった私が、同居解消までに整理したこと

再同居を決める前に、確率より確かめたい3つのこと

3つの問いを並べる豆柴

私はいまのところ落ち着いて暮らせています。けれど、この経験から「こうすれば誰でも再同居がうまくいく」とは言えません。

同居について調べていると、「うまくいく確率」のような数字を探したくなることがあります。何か安心できる材料がほしいですよね。

でも正直に言うと、同居がうまくいく確率を、私から数字でお伝えすることはできません。 家庭ごとに事情が違いすぎるからです。

そのかわりに、大きかった問いを3つだけ置いておきます。

  1. どの時間や場所を共有し、どこからは分けたいか
  2. 一度目に曖昧だったことを、戻る前に言葉にできるか
  3. 暮らし方が変わったとき、もう一度話し直せるか

これは「これをやれば再同居はうまくいく」というチェックリストではありません。二世帯を行ったり来たりした私の経験から、手元に残った問いです。

「戻るかどうか」を決める前に、まずはこの3つを家族で考えてみてもいいのだと思います。


(あなたの状況に近いところからどうぞ)

この記事は私の体験と見解を記録したもので、再同居を勧めたり、別居を失敗と決めつけたりするものではありません。ご自身の状況に合わせてご判断ください。

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この記事を書いた人

はじめまして、\はなまめ/です。

私は二世帯住宅で、一度はしっかり後悔しました。
同居→別居→リフォーム再同居で20年以上。つらかったことも、お金のことも、できるだけ正直に書いています。

どうぞ気楽に読んでいただけたら嬉しいです。

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