二世帯住宅はデメリットだらけ?設計で減らせること・話し合いが必要なこと

二世帯住宅を調べると、デメリットばかりが目に入ってきますよね。

「やっぱりやめたほうが」と、
検索するたびに気持ちが重くなる

そんなふうに、決めきれずにいる方へ。

こんにちは。
二世帯と向き合って20年以上。
“やめた側”も”戻った側”も
経験済みの\はなまめ/です。

私は義両親との完全同居で同居10年超暮らし、一度は同居をやめました。

別居数年を経て、いまはリフォームで生活を分けたうえで、もう一度同居しています。二世帯と向き合って20年以上になります。

先に、私がたどり着いた見方を書いておきます。

二世帯住宅のデメリットは、
「設計で減らしやすいこと」
「暮らし方の合意が必要なこと」
に分けると、次にやることが見えてくる。

全部が間取りの問題でもないし、全部が人間関係の問題でもないんですよね。

この記事に書いてあること
  1. 設計で減らしやすいこと
  2. 設計だけでは残りやすいこと
  3. 決める前に家族で確認したいこと

読み終わるころには、何を住宅会社に相談して、何を家族で話すのかが、分かれて見えてくるはずです。

検討中の方も、もう暮らし始めて違和感がある方も、親世帯の側の方にも読んでもらえたらうれしいです。


目次

二世帯住宅はデメリットだらけ?先に、二つに分けて考えます

「デメリットだらけ」と感じているその不安を、「準備すれば大丈夫ですよ」と打ち消すつもりはありません。実際、うまくいかないことはあります。

私自身、完全同居で後悔を経験した側です。

でも、調べていて気づいたことがあります。
デメリットとして並んでいるものは、性質がぜんぶ違うんです。

たとえば「お風呂の時間が気を使う」は、水回りをどう配置するかで軽くできる面があります。一方で「連絡なしに来られるのがつらい」は、間取りをどう工夫しても、家族の考え方がそろっていないと残ります。

前者は住宅会社に相談できること。
後者は家族で話すことです。

ここを分けずに「二世帯はデメリットだらけ」とまとめてしまうと、何から手をつけていいのか分からなくなります。

だからこの記事では、設計で減らしやすいことと、設計だけでは解決しにくいことに分けて見ていきますね。

同居から別居、再同居までの経過をまとめた記事もあります
👉️二世帯住宅で後悔→同居解消→再同居。20年以上向き合った記録

設計で減らしやすいデメリットは、暮らしの境界線に変えられます

まずは、間取りや設備の相談に落とし込めるほうから。ここは「消える」とは言えませんが、減らしやすい部分です。

水回りや共用の場所を、自分たちの時間で使えるか

二世帯のデメリットでよく挙がるのが、お風呂やキッチンなどの水回りです。使う時間と人数が重なるほど、順番や使うスピードに気を使うようになります。

私の場合も、休むはずの時間に遠慮が生まれていました。

ここで考えたいのは、「共有するか、分けるか」の二択だけではありません。

どの時間を自分たちで回したいか、が出発点になります。朝の支度が重なるのがつらいのか、夜にゆっくりしたいのか。家庭によって答えは違うはずです。

設備の数や配置は、そのあとで住宅会社と詰めればいい話。まずは「どの時間に遠慮したくないか」を、自分たちの言葉にしてみてください。

音と視線から、休める場所を守れるか

もう一つ、住んでから効いてくるのが音と視線です。

見落としやすいのは、広さと「休めること」は別だということ。

広いリビングがあっても、いつも誰かの視線や気配があると、気持ちは休まりません。逆に、小さくても気配から離れられる場所が一つあると、ずいぶん違います。

設計で軽くできる面はあります。ただ、防音や間取りだけで全部が解決するわけでもありません。

生活する時間帯が違えば、音の感じ方も変わってきます。だからここは、次の「話し合いが必要なこと」ともつながる部分です。

「どこでなら、気を抜いて休めそうか」。図面を見るときに、その視点を一つ持っておくといいと思います。

玄関と出入りを、どこまで共有するか

玄関は、設備というより「顔を合わせる頻度」の話でもあります。

出かけるとき、帰ってきたとき、来客があったとき。

玄関が一つだと、その全部で誰かと行き合う可能性があります。それが心地よい家庭もあれば、負担になる家庭もあります。

ここでも、「共有か別か」を先に決めなくて大丈夫です。

どんな場面で気を使わずにいたいかを先に出すと、玄関を分けるべきかどうかが見えてきます。
玄関と動線についてはこちらから
👉️「二世帯の玄関をどうするか

すべてを分けられないときは、優先する線を選ぶ

予算や敷地の条件で、すべてを分けるのが難しい場合もあります。

そんなときは、「全部分けるか、何も分けないか」で考えないほうがいいと思います。

休む時間・音と視線・水回り・出入りのうち、何を先に守りたいかを選ぶ。一つでも境界線ができると、暮らしはずいぶん変わります。

私の場合は、水回りと休める場所でした。あなたにとっての一番は、別のところかもしれません。

生活をどこまで分けるかを考えたい方は、こちらもどうぞ
👉️二世帯住宅の完全分離でも後悔はある?分けて解決すること・しないこと

設計だけでは解決しにくいデメリットは、暮らし方の合意が必要です

ここからが、実はつまずきやすいほうです。図面ではどうにもならなくて、家族で先に話しておかないと残ることたち。

先に書いておくと、これは「誰が悪いか」の話ではありません。何が曖昧なままか、という話です。

生活時間の違いは、間取りだけでは埋まらない

起きる時間、休む時間、家事をする時間。世帯が違えば、リズムも違います。それ自体は、どちらかが間違っているわけではありません。

同居していたころを振り返ると、朝の動き出しや夜の静かにしたい時間が重なるほど、自分たちのペースで動きにくくなっていきました。

大事なのは、音や共有する場所への配慮を、どこまでお互いに求めるかです。

夜に洗濯機を回していいのか、朝は何時から動いていいのか。

住み始める前に、ざっくりでも話しておけると違うと思います。ルールを決めるというより、「お互いのリズムを知っておく」くらいの感覚で。

来客・連絡・行き来の境界線は、設備だけでは決まらない

訪ねるときに連絡を入れるか。急に来てもいい時間はあるか。こういうことは、建物を整えても残る論点です。

私の場合、家の中で顔を合わせる時間や気配を共有し続けると、気兼ねなく過ごせる時間が少なくなっていきました。距離は、壁の位置だけで決まるものではないんですよね。

ここで必要なのは、細かい禁止事項を並べることではありません。

お互いが何を大切にしたいかを、言葉にしておくことです。遠慮し合ったまま暮らすと、どちらも少しずつ疲れてしまうことがあります。

これは親世帯の側にとっても同じだと思います。

気を使って声をかけられない、遠慮されているのが伝わってくる——そう感じる方もいるかもしれません。

どちらかが我慢する形ではなく、両方の希望を同じ重さで出せるかどうか。そこが分かれ目になります。

日々の費用は、金額より先に考え方をそろえる

共用するものが多いほど、「何を誰が負担するか」は曖昧になりやすいところです。光熱費、日用品、修繕。金額そのものより先に、負担する範囲と、見直す場を決めておけると安心です。

お金の話は気まずいから後回しにしがちですが、曖昧なまま暮らし始めると、あとから言い出しにくくなります。

金額そのものより、「どこまでを一緒に持つか」の考え方をそろえておくほうが、長い目で見ると楽だと思います。

同居解消と費用の現実を知りたい方はこちらへ
👉️同居を解消したいけどお金がない。ローンと家賃の二重払いで別居した実例

決めごとが一箇所に集まると、変化した時に話し直しにくい

最後が、いちばん根っこかもしれません。

家を建てるとき、誰の希望も同じように話せる状態になっているか

ここが整っていないと、間取りの希望も、暮らしの境界線の希望も、そのまま伝わらずに終わります。

問題は特定の人の性格ではなくて、意見を出しにくい差があると、希望が図面に届きにくくなる——
そういう構造の話です。

うちでも、話し合いで意見を出しにくい差があると、そのまま暮らしの境界線にも表れていきました。

そしてもう一つ。暮らし方が変わったときに、もう一度希望を出し直せるか

家族の状況は変わっていきます。最初に決めたことを見直せる余地を、条件のうちに入れておけるといいと思います。

すでに違和感が積み重なっている方は、こちらで気持ちの整理を
👉️同居ストレスが限界だった私が、同居解消までに整理したこと

決める前に、設計と話し合いを別の紙に書き出す

ここまでを、実際に使える形にしてみますね。おすすめは、紙を2枚に分けることです。片方は住宅会社と話すこと、もう片方は家族で話すこと。混ぜないのがコツです。

図解

設計の紙に書く三つのこと

ポイント確かめること
水回りや共用の場所を、どの時間に誰が使いたいか共有する場所と、自分たちで回したい時間
音と視線から、どこで休みたいか気配や生活音を、どこまで受け止められるか
玄関と出入りを、どこまで共有したいか来客や日常の移動で、何に遠慮を減らしたいか

話し合いの紙に書く三つのこと

ポイント確かめること
生活時間が違うとき、どんな配慮なら続けられるか一方だけが我慢を抱え込まないか
来客・連絡・行き来を、どう考えるか相手の時間を尊重するための目安
費用や決めごとを、いつ見直すか曖昧なまま残さず、話し直せる場があるか

この6つに「正解」はありません。答えが出そろわなくても大丈夫です。家族それぞれが希望を口に出せたなら、それだけで前に進んでいます。一度で決め切ろうとしないでくださいね。

まとめ。デメリットを減らすには、設計と約束を一緒に作ります

長くなったので、最後に整理します。

  1. 二世帯住宅のデメリットは、一つの理由で起きるわけではありません。
  2. 水回り、音と視線、玄関と出入りは、設計で減らしやすいところです。
  3. 生活時間、行き来、費用、決めごとは、暮らし方の合意が必要になります。
  4. すべてを分けられなくても、まず守りたい境界線を選べます。
  5. 変化したときに話し直せることも、長く暮らすための設計になります。

「二世帯住宅にするかどうか」だけを急いで決めなくて大丈夫です。まずは、何を住宅会社に相談して、何を家族で話すのかを分けるところから始めてみてください。

デメリットが気になるのは、真剣に考えている証拠だと思います。不安を口に出すことは、後ろ向きなことではありません。


(あなたの状況に近いところから、次へ)

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この記事を書いた人

はじめまして、\はなまめ/です。

私は二世帯住宅で、一度はしっかり後悔しました。
同居→別居→リフォーム再同居で20年以上。つらかったことも、お金のことも、できるだけ正直に書いています。

どうぞ気楽に読んでいただけたら嬉しいです。

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