リフォーム前のわが家では、
お風呂を使う順番を気にしていました。
一方で、玄関も共有でしたが、共有そのものはそれほど困りませんでした。
同じ「共有」でも、私の中で負担の大きさは違っていたのです。
では、
二世帯住宅では
何を共有し、何を分ければいいのか。
私の経験だけで、どの家庭にも当てはまる答えは出せません。
ほかの家庭の事例にも、共有して困ったことと、共有だから助かったことの両方がありました。
設備ごとの答えを急ぐ前に、その場所で繰り返す一日を見ていきます。
この記事では、実際の暮らしの事例から、決める前に確認したいことを整理します。
📘読み終わるころには
「ここは共有でもよさそう」
「ここは分けたい」
と、自分たちなりの優先順位をつける手がかりが見えてきます。
共有か専用かだけでは決まらない

共有にも、困ることと助かることがある
💡浴室を共有していたある家庭
入浴の順番がほぼ決まっていました。
先に入りたい日でも、自分たちの都合だけでは決めにくい状態です。
けれど、後の順番だからこそ、子どもとゆっくり入れるというよさもあったそうです。
悩む豆柴順番が気になるなら、お風呂は分けたほうがいいのかな?



でも、共有だから助かっていたこともあるみたい。
設備を分けても、暮らし方は別
💡キッチンは世帯ごとに分けていた家庭
分かれていても、
- 夕食はいつも一緒で、食べる時間や誰と食べるかを自世帯だけでは決めにくかった。
- 子世帯専用のリビングがあっても、来客中などに別世帯が入って長く過ごすことがあった。
などの事例がありました。
設備が専用でも、食べる時間や誰と過ごすかまで自分たちだけで決められるとは限りません。
わが家で大きかった「気を抜ける場所」
わが家では、お風呂の順番も気になっていました。
でも、振り返ると一番大きかったのは、家の中で気を抜ける場所がなかったことでした。
リフォーム後は、自分たちのLDKと扉をつくりました。
すべてを完全に分けたわけではない。
それでも、「ここでは自分たちだけで過ごせる」と思える場所ができたことは、暮らしやすさに大きく影響しました。
共有する前に考えたい3つ
共有の場所で繰り返す一日を思い浮かべてみます。
時間と相手を選べる?
- お風呂なら、使いたい時間や順番を自分たちで決めたいのか。
- 食事なら、何時に食べるかだけでなく、いつも一緒にするのか、自分たちだけで食べる日も持ちたいのか。
同じ設備を使うかどうかより、毎日の時間をどこまで一緒にするかが気になる家庭もありそうです。
誰が入るかを選べる?
💡脱衣室で鉢合わせしたある家庭
浴室に接した洗面・脱衣スペースへ別の家族が入り、入浴中に鉢合わせました。
ここで考えたいのは、洗面所を共有するかどうかだけではありません。服を脱いだり体を拭いたりしているとき、ほかの人が入ってこないようにできるかです。
リビングも同じです。専用の部屋があっても、来客中や自分たちだけで過ごしたいときに誰かが入ってくるなら、「分けたつもり」と実際の暮らしに差が残ります。
帰宅動線と音は分けて考える
💡帰宅動線がシンプルなある家庭
玄関を入ってすぐの階段で自世帯へ上がれ、遅い帰宅や来客は大きな負担ではなかったそうです。
けれど、この家では、古い木造躯体を通じて2階の足音が1階へ響いていました。
国土交通省の共同住宅向け資料では、足音などは、床を通って伝わる音として説明されています。共同住宅と二世帯住宅を同じには扱えませんが、この記事では、帰宅しやすい動線と建物を通じて届く音を分けて考えるための参考にします。
分ける前に考えたい3つ



気になる場所は、分けたほうがいいのかな?



その前に、どんなときに困りそうか見てみよう。
共有でも選べる余地はある?
- 使う時間を選べるか。
- 一緒にする日を選べるか。
- 入る前に声をかけてもらえるか。
- 帰宅後、そのまま自分たちの場所へ行けるか。
こうした選び方を、実際の暮らしで続けられそうかも確かめます。
選べないと、どのくらい困る?
次に、選べない場面がどのくらい起きるかを見ます。
- 毎日のことなのか、
ときどき起きることなのか。 - 少し気になる程度なのか、
そのたびに予定を変えるほどなのか。 - 住み始めてから使い方を変えられるのか、
建てた後では変えにくいのか。
その違いによって、費用や面積を使ってまで分けたい場所の順番も変わります。
共有のよさを残せる?
共有して助かっていることも書き出します。
- それを残したいか
- 自分たちで決められない負担のほうが大きいか
を比べます。
そのうえで、費用や面積を使って分ける優先度を考えます。


わが家の優先順位を整理する
二世帯住宅のすべての場所について、最初から共有か専用かを決め切る必要はありません。
まず、図面の中で、
共有する予定の場所を一つだけ囲んでみてください。
そして、その横にこう一行書きます。


場所を一つに絞ると、「共有が不安」という大きな迷いが、毎日の暮らしで確かめられる問いに変わります。
気になる場所を全部分けるのではなく、
「ここは共有でもよさそう」
「ここは分けたい」
と、自分たちなりの優先順位が見えてくれば、次に考えることも少し絞りやすくなります。
分けたい場所の費用が気になったら
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わが家が実際に何を分けて、いくらかかったかはこちら。




