二世帯リフォーム。
見積書が2社から届いた。
これで比べられると思ったのに、並べてみると項目の名前も書き方も違う。
「結局、どこを見ればいいんだろう」
わが家も2社にほぼ同じ要望を伝えましたが、届いた見積書は同じ形ではありませんでした。
片方の会社だけが、クロスの補修を提案してくれた箇所もあります。
こんなとき、最初から総額だけを比べると、金額の差なのか、入っている工事の差なのかが分かりません。
まず見るのは、自分たちが優先した工事が、どちらの見積書にも入っているかです。
📘読み終わるころには
2枚の見積書のどこから確認すればいいかが分かり、まず一つ、比べる工事を選べるようになります。
はじめに「一式」の中を見る
「一式」と書かれていることだけで、見積もりの良し悪しは決められません。ただ、中身が分からないままでは、もう一方の見積書と比べにくくなります。
国土交通大臣指定の住宅相談窓口「住まいるダイヤル」でも、数量が「一式」と示されている場合は内容を確認し、できる限り数量と単価を示してもらうよう案内しています。
「この中に、お願いした工事は含まれていますか」「設備の品番と台数を教えてください」と、分からないところを一つずつ確かめます。
悩む豆柴全部の項目を比べないとダメかな?



まずは、いちばん優先した工事を一つ探してみよう。
同じ工事を、2枚で探す


工事範囲を比べる
2枚の見積書を横に置き、同じ場所を直す工事を探します。項目名が違っていても、工事の内容が同じなら、線で結べます。
反対に、片方にしかない項目があれば、もう片方では別の項目に含まれているのか、見積もりから抜けているのかを確かめます。図面がある場合は、見積書と一緒に見ると工事する場所を照らし合わせやすくなります。
💡わが家では、片方の会社だけがクロスの補修を提案していました。
見つけた時点では、必要な工事なのか、もう一方の見積もりに含まれているのかを、見積書だけで決められませんでした。
一社だけにある工事を見つけたら、両社へ同じ点を確認します。
- この工事は、なぜ必要ですか
- 見積書の別の項目に含まれていますか
- しない場合、仕上がりや後の追加費用に影響しますか
細かな工事が多い会社を選ぶためではありません。金額差が、必要な工事の違いなのか、提案の違いなのかを知るためです。
仕様・数量を比べる
同じ設備名が書かれていても、製品の仕様や性能、台数が違えば、同じ条件の見積もりとはいえません。
品番が分かるものは品番まで、面積や長さで数える工事は数量と単位まで確認します。水回りを増やす工事なら、設備本体だけでなく、給排水、電気、換気、周囲の内装補修のどこまで含むかも会社ごとに確かめます。
「一式」の内訳をすべて細分化できない場合も、少なくとも自分たちが優先した工事が含まれているかは聞いておきたいところです。
見積もりの外に費用はない?
見積もりで確かめたいのは、完成後に見える設備や内装だけではありません。古いものの解体・撤去や廃材の処分、現場を管理するための諸経費なども確認します。
工事によっては、設計や申請の費用がかかる場合もあります。これらが見積金額に含まれているのか、別に必要なのかも、会社ごとに確認します。
工事中に追加や変更が必要になった場合は、内容だけでなく金額や工期も確認し、書面に残します。
住宅リフォーム推進協議会の標準契約書でも、変更・追加工事は双方で話し合い、変更内容を文書で残すよう案内されています。
確認した結果、工事範囲や設備仕様が違っていたら、最初の見積書だけで無理に決める必要はありません。比較したい条件をそろえ、必要なら見積もりを出し直してもらいます。



そろそろ金額を比べてもいい?



うん。同じ条件になっているか、最後に確かめよう。
条件をそろえて、金額を見る
共通して頼んだ工事は、工事範囲、仕様、数量をそろえて金額を見ます。一方の会社だけが提案した工事は、共通部分の価格差に混ぜず、追加の提案として分けて考えます。
住まいるダイヤルでは、工事箇所や項目をそろえた比較表を作る方法が紹介されています。
総額では高く見えた見積もりが、条件をそろえると多くの工事を含んでいたと分かる場合もあるためです。
条件をそろえたあとも迷うときは、見積書の違いを質問したときの説明も判断材料になります。金額差の理由や、一社だけにある工事の必要性を説明してもらえるか。自分たちが優先した工事を理解した提案になっているかを見ます。
2社の金額差はほとんどなく、私たちは最終的に知人の会社を選びました。担当者の印象がよかったことも判断材料の一つです。これは私たちの場合ですが、見積もりを比べるときは、質問したことが曖昧なまま残らないかを見ると、価格以外の違いを考えやすくなります。


まず一項目だけ、見比べてみる
いま手元に見積書があるなら、自分たちが優先した工事を一つだけ探して、丸で囲んでみてください。
もう一方の見積書にも、同じ工事が見つかるでしょうか。
見つからなければ、「別の項目に含まれていますか」と両社へ同じ点を聞いてみます。
条件の違いが分かったら、必要に応じてそろえた見積もりをお願いし、金額とその説明を見比べます。
まずは、自分たちが優先した工事を一つ見るだけで十分です。
📗参考にした情報源
・公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「リフォーム見積書セルフチェックのポイント」:ポイント1|複数の見積書を取って比較しましょう、ポイント3|工事箇所、数量、仕様や単価を確認しましょう
・公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「リフォーム見積チェック事例(相談例1-3)」
・一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「もう一度、見直したい リフォーム事業のABC」
・一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「住宅リフォーム工事標準契約書について」




