「二世帯住宅は売れない」
調べるほど、その言葉ばかりが目に入ってきますよね、、、
身動きが取れなくなるのは、やっぱり怖いと思います。

こんにちは。
二世帯と向き合って20年以上。
“やめた側”も”戻った側”も
経験済みの\はなまめ/です。
先にお伝えしておくと、私は家を売った経験はありません。家を残したまま別居し、売らずに再同居して数年になります。
そのうえで、私がたどり着いた見方を書いておきますね。
二世帯住宅が一律に売れないとは言えない。
まず「買い手・希望値段・時間」のどこに困りそうかを分けて、売る以外の道も含めて考えたほうが、動きやすくなります。
この記事に書いてあること
- 「売れない」という言葉の、3つの中身
- 売る以外も含めた、4つの出口
- 建てる前と、すでに持っている場合に確認したい順番
読み終わるころには、「売れないかも」という漠然とした不安が、買い手・値段・時間のどれなのかに分かれて、次にどこへ聞けばいいかが見えてくるはずです。
売却をすすめる記事ではありません。いまの家をどうするかを、急がずに考えるための記事です。
「売れない」不安を3つに整理してみる


「二世帯住宅は売れない」という言葉を見かけたとき、何が不安になりましたか?
- 親が住まなくなったら、この広さをどうするんだろう。
- ローンが残っているのに買い手がつかなかったら困る。
- 次の世代に、扱いに困る家を残すことにならないか。
——同じ「売れない」でも、困ることは人によって違います。
私も、家をどうするかはすぐに答えが出せませんでした。
だからまず、自分が何を心配しているのかを分けてみたいと思います。
よく言われるのは、こういうことです。
二世帯住宅を探している人は、一世帯の家を探している人よりずっと少ない。
売ることを考えるうえで、無視できない点だと思います。
ただ、「売れない」という不安には、3つのことが混ざっているんです。
- 買い手が見つからないのではないか
(人のこと) - 希望する値段で売れないのではないか
(お金のこと) - 売れるまでに時間がかかりすぎるのではないか(時間のこと)
この3つは、同じ言葉でも、どこに聞けばいいかが違います。買い手が現れても値段で折り合わないこともあれば、値段を調整すれば時間が縮まることもあります。
実際にいくらで、どれくらいの期間で売れるのか。
ここは家ごと、地域ごと、時期ごとに違うので、不動産会社に確認しないと分かりません。
ただ、相談する前に整理しておけることはあります。
自分が困っているのは、人・お金・時間のどれなのか。
1つに決められなくても大丈夫です。気になっていることを並べておくだけでも、不動産会社に相談するときの話が具体的になります。
そして、ここまでは「売る」と決めたときの話。この家のこれからには、売る以外にも道があります。
この家をどうする?考えられる道は4つ


売れないかもしれない、と思ったとき。次に浮かぶのは「じゃあどうすればいいの」ですよね。
手放せないなら、ずっと持っているしかないのかな、と。私もそう思っていました。
でも、そうでもないんです。
この家のこれからには、売る・貸す・住み方を変えて持ち続ける・次に引き継ぐのという4つの道があります。
「売れないなら終わり」ではありません。
どれが合うかは家庭ごとに違いますが、選べる道が4つあること自体は、はっきりしています。
順番も正解もありません。合いそうなものから読んでみてください。
売る


売ると決めた場合でも、見せ方には幅があります。「二世帯住宅」としてしか売れないわけではないです。
二世帯を探している人の数はそもそも多くないので、一世帯の家としてどんな使い方ができるかも、売るときの見方に入れておくといいと思います。
例えば、二世帯用に分かれている部分を在宅ワークの場所にする。客間や趣味の空間として使う。
二世帯という枠を外したとき、この家でどんな暮らしができるのか。そこまで考えると、別の見え方が出てきます。
「必ず売れやすくなります」という話ではありません。ただ、探している人を最初から狭めなくてもいいんです。
貸す


売るか、何もしないか。
この二択で考えてしまいがちですが、貸すという道もあります。
家全体を貸すのか、生活空間が分かれているなら、その一部だけを貸せるのか。まずは、わが家のどの部分なら、誰かの暮らしに使ってもらえそうかを考えてみます。
もちろん、どの家でもそのまま貸せるとは限りません。建物のつくりや設備、地域の需要によって条件が変わるため、実際に貸せるかは不動産会社などへの確認が必要です。
ただ、「売るしかない」と決める前に、貸せる可能性を一度聞いてみる価値はあります。
住み方を変えて持ち続ける


売らずに、住み方のほうを変えるという道もあります。一世帯で使う、一部だけ使う、時期によって使い方を変える。家を手放さずにできることは、案外あります。
ここで1つ。
どこまで分けるかは、いまの暮らしやすさだけでなく、あとで選べる道の幅にも関わってきます。
水回りや出入り口をどう分けるかは、いま気持ちよく暮らせるかと同時に、あとで使い方を変えたくなったときに何ができるかの話でもあるんです。
だから「暮らし方が変わったとき、何を選べるか」も、一緒に見ておけるといいと思います。
生活をどこまで分けるか自体を考えたい方は、こちらもどうぞ 👉️「二世帯住宅の完全分離でも後悔はある?分けて解決すること・しないこと」
次の世代に引き継ぐ


4つめは、次の世代に引き継ぐ道です。
見落とされがちですが、「いま売らない」は「何もしない」とは違います。 次に使う人が家の状態を確認できるようにしておくこと。それも、家の選択肢を残しておくことになります。
名義や相続、費用は家ごとに違うので、具体的な方法は専門家に確認が必要です。ただ、その前にできることがあります。
修繕した場所や設備を交換した時期、図面や保証書を、家族が分かる形で残しておくことです。
これが揃っているだけで、次に判断する人はずいぶん動きやすくなります。
【建てる前の方へ】あとで困らない考え方


これから建てる方は、こう思っているかもしれません。
二世帯にすると、将来売りにくくなるのかな、と。
先に正直に書くと、将来この家がいくらになるかを、まとめて言い切ることはできません。 地域も時期も家も違うからです。
でも、建てる前だからこそ考えられることはあります。
今の二世帯だけに必要な条件を整理


いまの家族に必要なことと、将来も残しておきたいこと。この二つは分けて考えられます。
二世帯に特化した設計が悪いわけでは、もちろんありません。
大事なのは、「これは今の私たちのための選択だ」と分かったうえで決めること。
それが、あとから住み方を考え直すときの土台になります。
暮らし方が変わったとき、もう一度話せるか


もう1つ。建てるときに決めた使い方が、ずっと続くとはかぎりません。
だから、変わったときに「誰が住むか」「どう使うか」をもう一度話せること。
それも、あとで選べる道を狭めないための条件だと思います。
設計の話に見えて、実は話し合いの話でもあるんですよね。
【建てた後の方へ】先に手をつけたいこと


もう家がある場合は、「で、結局どうすればいいの」というところだと思います。
不動産会社に相談するべきか、その前にやることがあるのか。
順番でいうと、最初に決めるのは「売るべきか」ではありません。
「早く売りたい」の奥にある困りごとを整理


まず、「売りたい」の背景にあるものを、自分の言葉にしてみてください。
- 維持のお金が負担なのか
- 家が空いたままなのが気になるのか
- 次の住まいのことなのか
急いでいる理由と、譲れないことを書き出しておくと、相談のときにも伝えやすくなります。
優先順位を決めなくて大丈夫。まずは並べるだけで十分です。
不安になったら、まず家の資料を集める


次に、いまある事実を整理します。
- 家の状態が分かるもの
- 権利に関わる書類
- 建物の図面
推測ではなく、実際に確認できるものです。
資料が揃っていると、相談はぐっと具体的になります。
周辺の取引情報も参考になります。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」では、周辺で実際にいくらで取引されたかや、地価公示などを見られます。ただし、これは個別の家の査定ではありません。 相談するときに状況を共有する材料として使うのがいいと思います。
どの道を考えるかで、聞く相手が変わる


売る・貸す・住み続ける・引き継ぐ。この4つは、確認することが違います。
建物の状態や制度に関わることは、それぞれの専門家に聞くのが確実です。
相談するのは、決めてもらうためじゃなくて、分からないことを確かめるため。
そう思うと、少し行きやすくなる気がします。
家を残したまま別居したときのお金の現実を知りたい方はこちらへ
👉️「同居を解消したいけどお金がない。ローンと家賃の二重払いで別居した実例」
売らずに再同居を選んだ私が、ここで書けること


先に書いたとおり、私は売った側ではありません。 家を残したまま別居して、売らずに戻ってきました。
ただ、売らなかった側だからこそ思うことがあります。
この家のこれからは、最初から1つに決めなくていい。
暮らしは変わっていきますし、そのたびに見直せる余白があるほうが、結果として動きやすい気がしています。
同居から別居、再同居までの経過は、こちらにまとめています
👉️「二世帯住宅で後悔→同居解消→再同居。20年以上向き合った記録」
再同居を選ぶまでの詳しい経過は、こちらから
👉️「同居解消後、それでも再同居を選んだ理由。戻る前に変えた境界線」
まとめ。売れないかどうかより、出口を1つに決めつけない


最後に整理しますね。
- 二世帯住宅が一律に売れないとは言えない。 家ごとに事情が違う。
- 「売れない」の不安は、買い手・希望値段・時間のどこにあるかを分けて考える。
- 出口は、売る・貸す・住み方を変えて持ち続ける・次に引き継ぐの4つ。
- 貸せるか、改修できるか、権利関係はどうかは、個別の確認が必要。
- 建てる前でも、すでに住んでいても、いまの使い方だけで出口を1つにしない。
「売れないかもしれない」という不安を、急いで打ち消さなくて大丈夫。
まずは自分が困っているのは何かを分けるところから始めてみてくださいね。
(あなたの状況に近いところへ)
- 生活をどこまで分けるか考えたい方
👉️二世帯住宅の完全分離でも後悔はある?分けて解決すること・しないこと - 別居中のお金の現実を知りたい方
👉️同居を解消したいけどお金がない。ローンと家賃の二重払いで別居した実例 - 同居から別居、再同居までの経過を知りたい方
👉️二世帯住宅で後悔→同居解消→再同居。20年以上向き合った記録 - 再同居を選んだ経過を知りたい方
👉️同居解消後、それでも再同居を選んだ理由。戻る前に変えた境界線 - リフォームの実費を知りたい方
👉️二世帯リフォームにかかった実費 - プロフィール👉️はなまめのこと
📖参考にした情報源
国土交通省「不動産情報ライブラリ」(https://www.reinfolib.mlit.go.jp/help/top/)— 不動産の取引価格、地価公示等の価格情報や、防災・都市計画・周辺施設の情報を閲覧できるサイトです。個別物件の査定サービスではありません。
この記事は個人の体験と見解であり、特定の選択やサービスを推奨・批判するものではありません。制度や費用は執筆時点の情報です。ご自身の状況に合わせてご判断ください。


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