・二世帯リフォームを考えたい。
でも調べてもわが家の例は出てこない。
・施工事例の金額の差がありすぎて、
判断に困る。
二世帯住宅へのリフォーム費用を調べてみると、360万円の施工事例がある一方で、約1,470万円の施工事例もあります。
ただし、この2件をそのまま二世帯リフォームの相場幅とは言えません。
工事した家も、残した設備も、家全体へ手を入れた範囲も違うからです。
これだけ金額に差があると、
「では、わが家はいくらくらい?」
と、かえって分かりにくく感じるかもしれません。
二世帯リフォームの費用は、キッチンやお風呂をいくつ作るかだけでは決まりません。今あるものをどこまで残せるか、何を新しく増やすか、家そのものにどんな工事が必要かでも変わります。
この記事では、金額の違う施工事例を比べながら、二世帯リフォームの費用に差が出る理由を整理します。
📘読み終わるころには
「わが家なら、どこにお金がかかりそうか」を考える手がかりが見えてきます。
なぜ費用に差が出る?

二つとも、すべての設備を世帯ごとに分けた事例ではありません。それでも金額には大きな差があります。
360万円|工事を絞った例
360万円の事例では、2階に子世帯用のLDKとキッチンを設けています。
一方、新築時に準備されていた設備配管を利用し、寝室とトイレは既存のものを残し、浴室は親世帯と共有していました。工事面積は35平方メートルです。
必要な場所へ工事を絞り、使える設備や部屋を残した例といえます。
※この事例は施工時期が明記されていないため、現在の360万円で同じ工事ができるという意味ではありません。
約1,470万円|家全体も直した例
約1,470万円の事例では、キッチンと浴室を共有しています。
築34年、工事面積102平方メートルの全面リフォームで、間取りや内装だけでなく、補強、耐震、断熱、バリアフリーの工事も行われています。
設備を共有すれば、新設する数は抑えやすくなります。でも、共有が多ければ総額も小さくなるとは限りません。工事する面積や既存住宅の状態、同時に行う補修でも金額は動きます。
悩む豆柴じゃあ、わが家はいくらくらいになりそう?



まず、何を残して何を増やすか、わが家に置き換えてみよう。
わが家は何にお金がかかる?
いまあるものを、どこまで残せる?
既存の部屋、トイレ、浴室、階段、配管を使えるか。壁や床を大きく壊さずに済むか。
残せる部分が多ければ、解体や新設を減らせる可能性があります。ただ、残せることと、二世帯で無理なく使えることは別です。費用だけで残す場所を決めないようにします。
二世帯で暮らすために、何を増やす?
キッチンや浴室などの水回りを増やすときは、設備本体のほかに給排水、給湯、換気、電気、壁や床の工事も必要です。
玄関や階段を増やしたり、世帯の間を壁や扉で分けたりする場合も、設備や建具の価格だけでは総額を出せません。
家そのものを、どこまで直す?
築年数を重ねた家では、二世帯化と同時に、耐震、断熱、屋根や外壁、古くなった配管などの工事が必要になることがあります。面積が足りず増築する場合は、その工事も加わります。
なお、工事費とは別に、仮住まいや引っ越し、家具の保管などにお金がかかる場合もあります。


見積もり前に整理しよう
ここまで見てきた三つを、そのまま自宅に当てはめてみます。
紙を三列に分け、いま考えていることを書いてみます。


それぞれ一つだけでも書けると、施工事例の数字を「高い・安い」だけでなく、何のための費用かで見やすくなります。
一家庭が何を優先し、費用をどう配分したかは「実家を二世帯住宅にリフォームした費用」に記録しています。
頼める会社の心当たりがない場合は、まず相談候補をどう見つけるかから整理してみます。
▶ 二世帯リフォーム、どこに頼む?相談候補の見つけ方を整理する
会社を自分で探すか、候補探しや連絡を手伝ってもらうかで迷う場合は、紹介サービスを含めた進め方も比べられます。
▶ 会社探しを自分で進める?手伝ってもらう?進め方を整理する
候補会社が決まったら、この三列をもとにできるだけ同じ希望を伝えます。見積書が届いたあとは、工事範囲や条件をそろえて比べる段階へ進みます。
見積書を比べるときに見る項目は、「2枚の見積書、どこから見比べる?」で整理しました。
📗参考にした情報源
・SUUMO『二世帯を目的としたリフォーム費用・価格相場情報』内「リフォーム費用360万円」事例。掲載施工会社:東京ガスリノベーション。2026年8月23日確認
・ミサワリフォーム「キッチン・浴室共有の二世帯リノベーション」
金額は掲載施工事例のものです。実際の費用は、施工時期、建物の状態、工事範囲、設備仕様などによって変わります。自宅の費用は、現地調査を受けたうえで確認してください。




