義両親と同居していたころ、リビングにいても、なかなかくつろげませんでした。
家にいるのに、どこか力が抜けきらない。
そんな感じが、ずっとありました。
理由を聞かれても、うまく言えないんです。
「なんとなく疲れる」としか言えなかった。
同じような感覚、ありませんか?
この記事では、説明より先に、私が気を使っていた場面を並べてみます。
読み終わるころには、あなたの家で気を抜けない瞬間を、一つだけ言葉にできるかもしれません。
パジャマでくつろぐのも、気が引けた
パジャマに着替えたら、もう誰にも会わなくていい時間。
私にとって、本当はそういうものでした。
でも同居の家では、パジャマのままリビングで力を抜くのが、少し気が引けたんです。
着替えれば楽になるのは分かっている。
なのに、まだ人前に出られる格好でいたくなる。
見られて困ることをしているわけでもないのに。
家の中にいるのに、半分だけ「外」にいるような感じ。
そんな日は、珍しくありませんでした。
(気にしすぎ、なのかな…)
当時の私は、これを少し、気持ちの問題なのかなと思っていました。
もっと気楽に構えられたらいい。
慣れれば平気になるかもしれない。
そう考えて、それ以上は深く考えずにいました。
パジャマのことだけなら、小さな話です。
家族に相談するほどのことでもない。
でも、小さいからこそ、言葉にしないまま毎日が過ぎていったんだと思います。
家で過ごす時間は長いのに、そのどこで力が入っているのか。
自分でも、分かっていませんでした。
電話では、声を小さくしていた
もう一つ、いまでもはっきり思い出せる場面があります。
電話です。
そのころ、電話がかかってくると、私はこそっと自分たちの部屋へ行っていました。
そして、小さめの声で話していました。
電話くらいで、と思いますよね。
同居の音というと、聞こえてくる生活音の話になりがちです。
でも私の場合、気にしていたのは、自分が出す声のほうでもありました。
話していたのは、聞かれて困る内容ではありません。
ただ、普通の声で話すことを、なんとなく選ばなかった。
電話のたびに、それがいつものことでした。
お風呂の順番を気にしていたのも、同じころです。
使いたいときに、すぐには使えない。
ちょっとした間合いを、毎日はかっていました。
電話とお風呂。
どちらも、ほんの数分の出来事です。
だから当時は、大きなことだと思っていませんでした。
気を使っているという意識さえ、あまりなかったかもしれません。
自分たちのLDKと扉で、変わったこと
その後、私たちは住まいを変えて、もう一度同居することになりました。
リフォームで、自分たちのLDKと扉ができました。
扉を閉めると、「ここから先は自分たちの空間」と思える。
いちばん大きかったのは、それです。
そして、電話の場面が変わりました。
かかってきても、場所を移らなくていい。
声の大きさも、ほとんど気にせず話せるようになったんです。
最初は、それくらいの変化だと思っていました。
でも、気にせず話せるようになってから、ふと気づきました。
何か言われたわけではないのに、私は前の家で、だいぶ遠慮をしていたんだな、と。
(あの小さな声も、遠慮だったんだ)
変わる前には、分かりませんでした。
声を小さくするのが当たり前になっていて、それが遠慮だとは思っていなかったんです。
変わってみて初めて、その大きさが見えました。
正直、扉ができても、音が聞こえなくなったわけではありません。
家の中の音や気配は、いまもあります。
変わったのは建物の遮音ではなく、私が声を落とさなくていいと思える場所ができたことでした。
それから、これは私の場合の話です。
扉があれば誰でも家で休める、とは言えません。
分けた家でも、くつろぎにくさが残ることはあると思います。
かといって、「だから気にしすぎだった」とも思っていません。
声を落としていた毎日は、確かにありました。
あのころ「気持ちの問題かも」と少し思っていたこと。
私の場合は、気持ちだけの話ではなかったのかもしれません。
自分たちの場所があるかどうかでも、変わることでした。
休めない瞬間を、一つだけ書いてみる
私は、住まいが変わるまで、自分の遠慮に気づけませんでした。
でも、あなたも住まいを変えないと気づけない、ということではないはずです。
もしよければ、家の中で気を抜けないと感じる瞬間を、一文だけ書いてみませんか。
書きにくいときは、「どこで」「何をしようとして」「何を気にしたか」のどれか一つからで大丈夫です。
全部そろわなくていいんです。
原因を決めるのも、解決策を考えるのも、そのあとで構いません。
一文になると、「なんとなく疲れる」が、家族にも伝えられる一つの場面に変わります。
どこを共有して、どこを分けるかまで考えたくなったら、こちらで続きを整理しています。
👉️二世帯住宅はどこまで分ける?共有する場所・分ける場所の考え方
住まいを変える検討まで進んでいて、工事と費用を知りたい方へ
👉️二世帯住宅リフォームの費用相場
パジャマでゴロゴロできるようになった今のことは、noteにも書いています。
👉パジャマでゴロゴロできる? 私にとっての「家で休める」の基準(note)
この記事は個人の体験と見解であり、特定の選択やサービスを推奨・批判するものではありません。ご自身の状況に合わせてご判断ください。
